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 これぞイタリアオペラの王道ど真ん中ともいえる作品を、オペラ初心者の友人を誘って鑑賞。オペラを愛するものとしては、オペラファンを増やすべく、ささやかながら尽力したい。やはり《トスカ》は別格の凄みがある。未だにスカルピアの動機が耳に残っていて、久々のプッチーニに酔った。
 オペラビギナーさんへのお薦めとしては、なんといってもプッチーニが最適ではないだろうか。プッチーニの作品は19世紀後半から20世紀前半にかけて創られたものだけに、現代の感覚に近く、音楽もドラマ自体もモダンだが、「現代オペラ」のような取っつきにくさが皆無で、流麗でドラマチックな旋律美に溢れたメロドラマに存分に浸れる。《トスカ》は緊迫感に溢れ、一瞬たりとも緩む箇所が無いのには改めて感嘆。

 《トスカ》に接するのは、本当に久しぶり。昔はLDでドミンゴがカヴァラドッシを歌っているものや、カラスがトスカを演じているものを観て味わっていたが、実演では林康子さんのトスカが初めてだった。サンタンジェロ城から身を投げる際、胸からダイビングしていて、カッコよかった…。
 今回のMETライブビューイング、美術・衣装デザイン担当のマクファーレンが「この作品では、余計なことをする必要がない」と語っていたが、全くその通りだと思う。「余計なこと」が入り込む隙がない。モーツァルトやバロックものとは違うのだ。何といっても歌い手にリアリティが求められるが、その部分は皆Bravissimi!グリゴーロのカヴァラドッシの熱いこと!火傷しそうなほどの熱っぽさでびっくりしてしまった。そして実際の舞台となるサンアンドレア・デッラ・ヴァッレ教会、ファルネーゼ宮、そしてサンタンジェロ城を再現した演出は、歌い手のリアリティさを補って余りあるほどの見事さで息を呑んだ。その臨場感はこちらに「ここはローマだ」と錯覚させるほど。やはり《トスカ》の最後はサンタンジェロ城であってほしい、と。
 一緒に観た友人は、もちろん大満足。他の作品もいろいろ観たいとのことで、私も嬉しい♪
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 スカラ座博物館に展示されていた迫力の《トスカ》ポスター、スカラ座初演の際のものかな。

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 ハノイの味の思い出、エッグコーヒー。
 ホアンキエム湖を望むカフェ・フォー・コーにて。
 
 ベトナムコーヒーは有名だけど、ハノイではエッグコーヒーが名物。コーヒーに卵黄、コンデンスミルクを混ぜ合わせたものを注いだもので、まったりとした口当たり。甘みも強く、かなり濃厚な味わい。ゆっくりと時間をかけ、デザート感覚で味わいたい。
 トリノ名物のビチェリンは、コーヒーにチョコレートが入っているがビターな風味。ベトナムは南国なので、甘みが結構強くなるのは納得(台湾だって味噌汁が甘いもの)。

 このカフェ・フォー・コーの前に、エッグコーヒー発祥の店というザン・カフェに入ったが、満席で(…満席といっていいのか、簡易式テーブル&椅子が隙間なく並べられていて、びっしり人が埋まっている状態)、母がその熱気に怖れをなしてしまったため、退散。
 ザン・カフェではガラス容器にエッグコーヒーが注がれていたが、母はそれを見て「あれはコーヒーじゃない、プリンでしょ」と。確かに色はプリンな感じだが、エッグコーヒーに比べたら、プリンの方が飲み物に近い。
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 カフェ・フォー・コーは古民家を改装した趣きのある建物。表通りから見えない路地の奥にあって、他の店の中を通って(!)カフェに辿り着くという、いかにもベトナムといったお土地柄がうかがえる。
 アオザイの似合うこうした雰囲気、好きだな。

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 アマン東京のラウンジでの「THE BLACK BAR」へ。
 ほとんど飲めない体質なので、ホテルのバーなど私にとっては遠い世界である。なかなか一人では体験できないので、誘ってくれた友人に感謝。
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 さすがホテルメイドで、アペタイザーもカクテルも美味しい。「黒」へのこだわりで、目を楽しませてくれる。今回好評だったのは「ブラック ガーリックトースト」、アンチョビが効いていてコクがあって…。
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 ホテルお薦めの「ブラック エスプレッソ マティーニ」。皆一緒に、締めはこちらのカクテルで乾杯。
 そして一番の御馳走は、高層階(33階)からの都会の夜景。まばゆい光ではなく、優しい暖かさのある煌めきを眺めながら、グラスを傾けていると、気持ちがゆるゆると解けていくような。このままずっと眺めていてもいい、ひと時の癒しタイムだった。

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